女性の月経周期は、間脳の視床下部、下垂体前葉、卵巣および子宮から分泌される様々なホルモンによって制御されています。
基礎体温の低温期(卵胞の発育している時期)や高温期(排卵後の黄体期)もホルモンの影響で起こります。
このホルモンをコントロールしている司令塔が、脳の中心で第一頸椎のすぐ上にある「視床下部」なのです。
視床下部と生殖器官とは主に神経系を介して命令伝達を行っています。脳(視床下部)からの神経(脊髄)は、背骨の中を通って上から下へ、腰部や骨盤部の背骨の隙間から生殖器へ枝分かれして通じています。
しかし、首から骨盤までの骨のどこかがズレることにより、繊細な神経を圧迫し、命令伝達が正確に行われないと、生理不順や不妊などの原因になります。
この神経圧迫のことをカイロプラクティックでは、サブラクセーションと呼んでいます。
当院の施術の中心は、C-3000コンピューターサーモグラフィーにより科学的に検査をして、
正確にサブラクセーション(神経圧迫)を特定し、それをソフトな矯正により取り除き、脳と生殖器官との自律神経の伝達を改善し生命力を引き出す自然療法です。特に、視床下部の真下にあってとても重要な第一頸椎及び生殖器につながる神経の分岐部である腰椎・骨盤のサブラクセーションを重視します。
*カイロプラクティック医学は、西洋医学(病院)や東洋医学(鍼灸・漢方)、東洋式整体とも異なりますので、なにをやっても結果がでなかった方や原因不明といわれた方でも、原因を見つけ対応することができます。
月経中、女性の身体は脳にある「視床下部」から分泌されるゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)放出ホルモン(GnRH)によって卵胞成熟や排卵などがコントロールされています。視床下部から分泌されたGnRHは下垂体に作用して卵胞刺激ホルモン(FSH)※1と黄体化ホルモン(LH)※2を分泌させます。FSHは卵巣にある卵胞を発育させ、LHは発育して成熟した卵胞に働いて排卵を促します。
この間、卵胞からはエストロゲン※3が分泌され、排卵後の黄体化した(黄体になった)卵胞からはプロゲステロン※4とエストロゲンが分泌されます。これらのホルモンは子宮に働きかけます。エストロゲンは内膜を増殖させ、プロゲステロンは受精卵が子宮内膜に着床しやすいように変化させます。
FSH (卵胞刺激ホルモン)※1 | 脳の下垂体から分泌されるホルモンで、卵巣に作用し、卵胞の発育や成熟を促します。 |
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LH (黄体化ホルモン)※2 | 脳の下垂体から分泌されるホルモンで、排卵を促し、残った卵胞を黄体化させる作用があります。 |
エストロゲン※3 | 卵巣から分泌されるホルモンで子宮に作用し子宮内膜を増殖させ、頸管粘液の分泌を高めます。 |
プロゲステロン※4 | 排卵後に卵胞が黄体化されこの黄体から分泌されます。プロゲステロンは受精卵が子宮内膜に着床しやすいように変化させ、基礎体温を上昇させます。 |
卵胞とは卵子を包む袋のようなものです。卵巣の中には多数の卵胞が存在します。
卵子は下垂体から分泌されるFSHに刺激されて成熟をはじめ、最終的に成熟卵となって排卵します。
排卵後、卵胞は黄体になります。黄体化した卵胞はプロゲステロンとエストロゲンを分泌します。
卵胞の発育にしたがってエストロゲンの分泌が増加します。このエストロゲンにより子宮内膜が増殖します。
内膜全体の厚さは2~3mmに達します。排卵後は黄体から分泌されるエストロゲンとプロゲステロンの働きにより、内膜腺の発達と分泌が盛んになり、受精卵の着床が可能な状態を作ります。
月経開始から排卵までの間、基礎体温は低温相を示します。排卵後、卵胞が黄体化され黄体ホルモンが分泌されると基礎体温は0.3~0.5℃上昇します(高温相)。
高温相は約2週間続きます。
妊娠に至るまでのステップを8つに分け、病院で行われる検査法を紹介します。
卵巣で卵子が成熟し、排卵する
月経が開始すると卵胞(卵子)が成長します。
卵子が成熟しているかどうか、排卵をしているかどうかを調べるために病院では、基礎体温・超音波検査・ホルモン検査などが行われます。
妊娠の確率は、異常のない男性と女性がピッタリのタイミングで夫婦生活をしたときに妊娠する確率は約30%といわれています。
月経周期のうち妊娠可能な期間はかなり短く、1ヶ月の妊娠の確率は約30%です。以上から、正常なカップルが妊娠を希望しても、1年目で20%、2年目たっても10%は妊娠しないと推定されています。
また、世界中で2~10%のカップルは子どもを授かることができず、さらに10~25%は続発性不妊のため2人目以降の子どもを授かることができない状況にあります。
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